田辺市長の施政方針 解明して欲しい疑問点

2月28日の9時30分から古賀市議会定例会が開会されました。田辺一城市長が2019年度の市政運営の基本となる「施政方針」を発表しました。施政方針に対する会派代表による質疑は3月5日に行われます。

 

 田辺市長は、第4次総合振興計画の基本目標の達成に向けて取り組むこと、さらに「産業力」、「子ども」、「健康・安心」で持続可能な古賀市実現を目指すことを強調しました。

 

 施政方針演説は36分かかりましたが、市政運営の基本に関するものは約4割で、予算編成と主な事業に関するものが6割でした。

 

 私は田辺市長の施政方針と、大野城市の井本宗司市長の施政方針を比較検討してみました。2016年3月議会の一般質問でも同じ比較をして当時の中村市長に施政方針のあり方を提言しています。(写真参考)

 比較検討から学ぶものはたくさんあります。田辺市長にも比較検討を勧めます。

 

 その上で田辺市長の施政方針に対する疑問点を指摘しておきたいと思います。

 

①2016年3月議会でも提言しているが、予算編成と主な事業については別資料とし、施政方針はあくまで市長の時代認識、市政運営の基軸、1年間で優先すべき政策の説明に集中すべきと考える。この点についてどう引継ぎ、検討したのか。

 

②2019年度はなんといっても消費税の増税、幼稚園・保育園の無償化が古賀市にも大きな影響を与える。この点についてどう認識し、対策を考えているのか。

 

③2022年度からスタートする第5次総合振興計画の策定方針について全く触れられていない。2019年度は第4次の結果検証のため市民アンケートが必要である。施政方針作成に向け経営企画課を中心にどのような議論をしたのか。

 

④2017年度決算で経常収支比率が95%になった。財政の現状評価と見通し、財政運営の基本方針についてほとんど言及していない。施政方針作成に向けて財政課を中心にどのような議論をしたのか。

 

⑤健康づくりは極めて重要な政策だが、新たな取り組みはほとんどない。施政方針作成に向けて「保健医療2035推進本部」を開催し議論したか。

 

⑥主な事業は前市長時代に検討されたものが大半である。市長就任後、追加したもの、削除したものはどのような事業か。

 

⑦対話というが、道の駅や西鉄宮地岳線跡地については事業を推進すると思われる予算が計上されている。跡地については「ゼロベースで対話」と市長は述べた。対話という掛け声と予算計上に矛盾はないか。

 

 以上について、田辺市長が積極的に説明することを求めます。また、議員諸氏も代表質疑や一般質問、予算審議で解明されることを期待します。