古賀市予算審議の論点・争点 どうするバイオマス発電

バイオマス発電実証実験を見学(1月23日、北九州市)
バイオマス発電実証実験を見学(1月23日、北九州市)

 3月15日の予算審査特別委員会で私は中村隆象市長に対し市長質疑を行いました。テーマはバイオマス発電についてです。中村市長は2016年度中に方向性を出すと約束していましたが施政方針には一言も触れなかったからです。2016年度の環境省の補助を受けて行った調査研究の結果は3月6日に市長に手渡されているというのが実態です。

 私は今年1月23日に実証実験を見学しこの調査研究に注目してきましたが市長にはその熱意は感じられません。

 私としてはどうも煮えきれない答弁であったと感じました。みなさんのコメントもいただければ幸いです。

 以下、質疑の概要を報告します。

奴間 バイオマス発電に関する2016年度の調査研究の成果をどう評価しているか。

中村市長 基本的に可能性を示すものだが、検討すべきこともありまだできるともできないとも言える段階ではない。内容を精査するには少し時間が必要だが、今年度環境省の補助事業を活用し技術的な側面として実証実験を行うとともに採算性の検証を行うなど将来的な事業化の可能性を検討する上で貴重な資料として取りまとめることができたと評価している。

 

奴間 バイオマス発電の実証実験の結果をどう評価しているか。

中村市長 ガスの発生が確認できたことは良かった。古賀市から発生した廃棄物、し尿、浄化槽汚泥、家庭系生ゴミ、事業系食品残渣などを原材料とした実証実験により発電に必要なガスの発生量及び濃度を確認することができた。またプラントの規模などを想定するうえでの基礎データが収集できたことは成果であると評価している。

 

奴間 2016年度中にバイオマス発電の方向性を出すという点はどうなったか。2017年度はどう進めるのか。結論はいつ出すのか。

中村市長 ギリギリまで努力して今年度中に方向性を出そうと考えている。報告の仕方は検討したい。今年度中に方向性を出したいと考えているが今しばらくの時間の猶予を頂きたいと思う。2017年度についてはこれまでのバイオマス発電の調査研究の結果をふまえ今後の方向性とスケジュールを精査し検討したい。

 

奴間 消化液の発生量と分析、排水処理の可能性は?

中村市長 消化液を処理できるという検討結果は出ている。

 

奴間 2017年度の検討は?

中村市長 私はこれをやりたいと思い公約にも上げ、この2年間鋭意検討してきた。やりたいが市の財政に負担をかけるような事業ならやらない。これまでの検討で技術的な面ではかなりの確証を得られた。経済性を無視すればやれないことはない。これからは経済性についてきちんとつめていかないと最終的にやるとは決められない。

 

奴間 清掃工場、海津木苑の将来構想、将来的には市の財政にもメリットがある。早急に実現して欲しい。2017年度中にゴーサインをだすのか?

中村市長 なんとか努力して実現するというところまで踏み込めるかどうかこれからの検討になる。

 

奴間 後期基本計画にはバイオマス発電という言葉が消えたが?

中村市長 「省エネルギーの推進とともに、古賀市の特性に合った新エネルギーの導入について研究します」のところでバイオマスについて触れたつもりである。