古賀市議会定例会初日の本会議 医療費金額ミスについて中村市長が陳謝

国保一人当たり医療費金額の正誤表
国保一人当たり医療費金額の正誤表

 12月1日の9時30分より、古賀市議会12月定例会の本会議が開かれました。

 中村隆象市長は招集に当たっての挨拶の中で、国民健康保険決算資料に関し陳謝しました。その内容は以下のとおりです。

❶市民国保課より監査委員あてに提出した平成27年度国民健康保険特別会計の資料の一部に誤りがあった。

❷これにより監査委員が作成した「平成27年度古賀市歳入歳出決算、基金運用状況、財政健全化及び経営健全化審査意見書」に誤った数字が記載されることとなった。

❸9月定例会決算審査特別委員会にて資料要求のあった文書回答についても誤っていた。

❹監査委員並びにご審議いただいた市議会議員の皆様には多大なご迷惑をおかけし、謹んでお詫び申し上げる。

❺今後このような事態に至らぬよう職員の研鑽、チェック体制の強化に更に努める。また部門を超えたチェック体制にもつながるよう市民部、保健福祉部のさらなる連携強化を指示した。引き続き市をあげて医療費抑制に取り組む。

 智原弘文市民部長は諸報告の中で具体的な誤りについて報告しました。私が決算審査の中で質疑したことにも触れ、「奴間議員よりこの一人当たりの療養諸費についてご質問をいただいたにも関わらず、これら誤った情報に基づき執行部より回答した」と述べました。また原因や今後の対策について以下のように述べました。

❶人為的なミスだが、実際には増加した一人当たりの療養諸費が減少したことに問題意識を抱けなかったことも大きな要因である。

❷今後は決してこのようなことがないよう職員の資質をさらに向上し、複数の職員によるチェック体制の構築などの防止対策に努める。

❸市長より指示を受け、保健福祉部との連携強化について定例会議の創設などを視野に検討し、職員一丸となって医療費抑制に取り組むとともにチェック体制の強化にもつなげていきたい。

 谷口一馬代表監査委員からもお詫びの発言がありました。

 結城弘明議長は、今後このようなことがないよう細心の注意をお願いしたいと発言しました。

 9月決算議会は既に閉会し、11月15日になって誤りが判明したとのことです。決算資料や委員会録が修正できないため、本会議での市長、市民部長、代表監査の「訂正とお詫び」という異例の事態を迎えました。

 この件については、12月定例会の反省点を協議する議会運営委員会で取り上げることにしています。

 皆さんからコメントを頂ければよろしくお願いします。