健康寿命延伸都市・松本の取り組みに学ぼう

松本市の保健師活動は地域の活動に力点
松本市の保健師活動は地域の活動に力点

 私は2013年11月6日、議員の仲間と長野県松本市に視察研修に行きました。最重要政策として進めている「健康寿命延伸都市・松本」の創造について学ぶためでした。松本市は人口約24万2千人です。
 菅谷昭市長は医師でもあり、人の健康はもちろん、経済、環境、教育・文化すべての分野に「健康」を貫いています。
 特に保健師活動の充実には目を見張るものがありました。約85人の保健師がおり、35地区に一人ずつの保健師を配置しているのです。とかく保健師がいても業務別に配置される傾向が強いのですが、松本市では地区担当制と業務分担制を一体化しています。「地区に向き合うのは保健師」という視点で地域別活動に力点を置いています。
 人口規模の違いを考慮しても、古賀市では少なくとも8小学校区に一人ずつの保健師を配置することがまず必要不可欠だと考えます。特定健診の受診率アップにつながることも間違いありません。古賀市では制約が多い中でも二つの小学校区を一つの班が担当する取り組みを試行しています。保健師、事務職、管理栄養士など3人の班です。
 竹下司津男市長は職員とともに松本市長と直接面談し、交流の基礎を築いてくれました。どのような市政であれ、健康寿命延伸の取り組み、そしてそれを推進するための保健師活動の充実は、これからが本番であることを肝に銘じなければなりませんね。

まちづくりのすべての分野に「健康」を徹底させる菅谷昭松本市長
まちづくりのすべての分野に「健康」を徹底させる菅谷昭松本市長