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<チェック総合計画②> 異例ずくめの審議会

<チェック総合計画②> 
 これから10年先を目標とする第5次総合計画。
 市役所の全部署、全職員が関わったと言えるのか?基本構想審議会では審議を尽くして答申されたのか?気になることがたくさんあります。
 そこで、シリーズでその問題点を取り上げていきます。
 2回目は基本構想審議会です。
 7月16日に審議会から田辺市長に答申が手渡される予定です。6月24日の結果を見ると「付帯意見無しの原案承認」のようですが、答申書の内容に注目したいと思います。
 審議会での審議経過を振り返ると次のような課題があります。
①都市イメージを含む全体案ができたのは6月16日
 基本構想全体案が市で決まったのは6月16日の策定本部会議。その翌日に審議委員に事前配布。審議会に間に合わせるためにギリギリの日程で全体案をまとめたことになります。その本部会議には課長は出席していません。
②都市イメージなどの審議は実質1回のみ
 基本構想の中で最も重要な都市イメージ、まちづくりの方向性、土地利用構想は6月24日の審議会に初めて示され、7月8日の審議会で答申を議決。実質的審議は1回だけ。メールでの質疑応答では審議を尽くしたとは言い難いと思います。
③諮問者である市長が審議会に出席し発言
 審議会条例では会長が必要と認め出席を求めた場合に委員以外の出席が認められています。しかし市長、副市長等は毎回出席。
 一般的には審議会の中立性を保つために市長の出席は見合わせるのが常識と言われています。
④9月議会提出にこだわりタイトな審議日程
 基本構想全体案の作成が遅れたにもかかわらず、9月議会での提出にこだわるためにタイトになっています。1か月間のパブリックコメントを考えると日程を伸ばせないという事情があったのでしょう。
 しかも9月議会と言っても最終日に提出すると経営戦略課が総務委員会に報告。これはとても受け入れることのできない身勝手な方針です。
⑤参考となる審議委員の質疑応答記録や附帯事項提案
 異例づくめの審議会ですが、委員の皆さんの質問や指摘、7月8日の附帯事項の提起は大変参考となると思います。議会での審議に活かす必要があります。
 私は9月議会提出を見送り、策定時期を1年延期することが古賀市の確かな未来につながると考えます。
 皆さんのご意見をお寄せください。