古賀市議会総務委 後期基本計画策定めぐり議論

余裕のない策定スケジュール
余裕のない策定スケジュール

11月2日の9時30分から古賀市議会・総務委員会が開かれ、閉会中の所管事務調査が行われました。

 第4次総合振興計画後期基本計画(原案)について大事なやりとりがありました。

 最初に配布された資料に3箇所のミスがあり正誤表が配布されました。経営企画課長から原案の概要について説明がありました。策定スケジュールについては、11月14日から12月16日までパブリックコメントを行ないます。来年1月中旬までにパブコメ結果を取りまとめ、2月にかけて原案の加筆・修正。2月中に成案を作成するというスケジュールです。3月中に印刷製本されます。

 古賀市では基本計画は議決対象となっていないため、適時総務委員会に説明・報告するだけです。

 次のような質疑応答がありました。

 重点プロジェクトは竹下市長時代と変わらない。中村市長の想いはどこに反映しているのか?

経営企画課長 市長からやりたいことを伺った上で原案に整理した。市長の想いを言葉に変えて盛り込んだ。

 災害対策で防災士の育成・配置は記述すべきだ。

総務部長 記述していないが課題と認識している。

 防災士の資格取得のために講習会を市独自に開催したらどうか。

総務部長 消防団分団長経験者に資格を取ってもらうことも検討したい。

問 パブリックコメントの周知期間が必要ではないか?

経営企画課長 当初11月4日からパブリックコメントを予定していたが、11月14日から12月16日までと変更した。ホームページで予告する。

 基本構想も示すべきではないか?

経営企画課長 基本構想と前期の総括も一緒に示す。

 

<コメント>

❶2017年度から5年間の重要な基本計画ですが、中身も策定スケジュールも不十分と言わざるを得ません。作業も大幅に遅れています。市民委員を公募した検討会も10月から行うとしていましたが開催されたとの報告はありません。

❷古賀市の将来ビジョン、人口目標などの見直しをしないまま、前期基本計画をそのまま踏襲しています。市長が交代したにも関わらず「踏襲」です。

❸各部課から上がってきた施策を寄せ集めた感が強く、重点が明確になっていません。さらに、財政計画がないため各事業が本当に実現できるかの裏付けがありません。これでは市民に何を約束するのかわかりません。

❹私は9月定例会で後期基本計画の1年程度の延期、基本構想の見直し・修正、市民意見の聴取、財政計画の策定を提言しました。「原案」を見る限り、やはり私の提言のように時間がかかっても根本からやり直す方が古賀市の未来のためには有益であると思います。