古賀市議会総務委 来年度予算編成と財政計画

来年度予算編成方針(10月12日)
来年度予算編成方針(10月12日)

 11月2日の9時30分から古賀市議会・総務委員会が開かれ、閉会中の所管事務調査が行われました。

 財政課に対する質疑で大事なやりとりがありました。会派・希来里の村松謙二議員と会派・山海会の田中英輔議員が来年度予算編成方針と財政計画について質問しました。

 10月12日に2017年度予算編成方針の説明会が行なわれています。第4次総合振興計画後期基本計画のスタートの年になることから、5つの重点プロジェクトならびに6点の取り組みを積極的に推進することとしています。

 来年度予算は財政計画と連動しているのか?

財政課長 平成29年度の収入見込みは持っている。その中で予算編成を行う。毎年その見込みに対し12億円から13億円超過していることからバランスを取って確定する。

 歳出削減ありきに感じる。メリハリを持って重点配分するのか。

財政課長 課としては事業評価に基づき金銭的なものだけを見る。6項目の事業については経営企画課が中心に見る。

 6項目の事業には財政投資の案はあるのか?

財政課長 6項目は市長が各部長に指示したもの。予算要求書を見てみないとわからない。要求書を見て判断する。

 中期的財政見通しは反映しているのか?

財政課長 歳入増は見込めず、扶助費、繰出金は右肩上がりだ。歳出削減が必要で基金取り崩しも限度がある。来年度は3億円程度厳しくなる見通しだ。

 必要なものに財政を確保することを示すべきではないか?

財政課長 これまでは、広く薄く削ってきたがこれでは間に合わない。メリハリのあるやり方が必要で、行政評価や市民満足度の高いものに計上する必要がある。

 5年から10年の財政見通しは作っているのか?

財政課長 向こう5年の計画は策定している。

 各課の責任者はその財政計画を持っているのか?

財政課長 財政課の手持ちの資料で、職員全員には公表していない。萎縮してしまう可能性があるので。

<コメント>

❶5年間の財政計画は策定されていることがわかったが、全職員には公表されていないこともわかった。

❷収入見込みに対し各課からあがってくる予算要求の総額は12億円から13億円超過していることがわかった。計画行政と言えない状況なのか。

❸6項目の重点事業があげられているが、それを実現する財政的裏付けはないことがわかった。多治見市の総合計画は、市民に約束した事業は実現する責任があるので、財政的裏付けとして財政見通しを明記している。古賀市の総合振興計画基本計画にはそのような視点が欠けているのではないか。

❹総合振興計画基本計画と連動する財政計画が必要である。

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