2月29日から古賀市の定例議会が始まりました。中村市長が施政方針を述べました。
施政方針とは、向こう1年間の市長の市政運営に対する基本的な考え方や予算編成の基本方針、主要な施策等を説明したものと言われています。
実は古賀市では今のスタイルで事前に議員に配布されるようになったのは2006年からです。まだ11年の歴史しかありません。それまでは全くないか、不十分な形でしかありませんでした。
私が1996年3月議会で当時の森町長に「施政方針を提出すべき」と一般質問で求めたのが契機でした。その後一貫して施政方針を求め続けてきまいした。
森町政、中村市政の2年目になる2000年までは施政方針は提出されませんでした。2001年に口頭で説明され、2002年以降やっと文書で提出されるようになりました。しかし、アートタウン構想や合併等に大半を割く内容でした。
2006年からようやく「施政方針」らしいスタイルとなり事前配布されるようになりました。過去20年のうちまだその半分の歴史に過ぎません。
しかし、先進自治体の施政方針と比較すると古賀市の施政方針は予算の概要説明の域を大きく脱していません。予算編成が終わってから作成し始めているという実態が反映しています。
私は、前年の夏ころに集中的に次年度の市政運営、構想を議論し、基本的な方針、考え方を整理すべきだと思います。
過去20年は、施政方針がなかった10年、形は出来たが内容的には検討の余地のある10年といえます。
まさにこれからが施政方針らしい施政方針を確立し、それに基づく計画的な市政運営が展開される10年にしなければならないと思います。
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