尊厳死協会九州支部長の原信之先生が古賀市で講演

「安らかな最期を迎えるためには本人の生きざまが大切
「安らかな最期を迎えるためには本人の生きざまが大切

 2月13日の14時から古賀市・サンコスモ古賀で開催された公開講座「安らかな終末期を過ごす為に・・・あなたが決める医療とケア」に出席しました。日本尊厳死協会九州支部長の原信之先生が講演されました。

 原先生の講演内容は以下のような概要でした。

①尊厳死とは、疾病が不治かつ末期になった時に、死期を伸ばすだけの延命を断り、人として尊厳を持ち自然な最後を迎えること。その場合でも十分な緩和医療が行われる必要はある。

②国民の60%から70%は延命を望まず自宅で最期を迎えることを望んでいるが、現実は80%近くが病院で最期を迎えその多くが延命治療を受けているというギャップがある。

③ギャップの理由は、医師の説明不足と本人の理解不足、患者本人の意思の表示が少ない、家族と本人の話し合いが少ない、そして患者本人の希望を受け入れる医療体制が不十分であるなどを指摘しました。

④政治の分野での解決も必要だが、受けたい医療や受けたくない医療の表示が必要。リビングウィルの権限代行者の氏名を入れた事前指示書が必要と説明。

⑤尊厳死協会には12万人の会員がいて、尊厳死の宣言書を用意している。これが有効になるケースが多いと説明。

⑥まとめとして、安らかな最期を迎えるには本人の生き様が大切と強調されました。

 私は医療費への影響について質問しました。原先生は、医療費抑制のために運動しているわけではないが、伸びゆく医療費の中で終末期医療の関するものの割合は大きい、結果として医療費抑制に効果はあると思うと説明。

 参加されていた大岩俊夫先生は、最後まで患者さんのために全力を尽くすが無駄な延命治療はすべきではない、在宅への訪問が必要だと自らの経験を述べられました。原先生は、1950年代ころから延命治療技術が開発されそれに依存する傾向が見られる、かつてのような往診などが求められていると思うと述べられました。

 自分の最期をどのように迎えるのか、家族と普段から話し合うことの必要性を感じました。あわせて、在宅を支える医師、看護師の体制を確立するよう働きかけていく必要も痛感しました。

 今回の公開講座を準備していただいた古賀市社会福祉協議会のみなさん、ありがとうございました。